ジーザスはスーパースター

何かをつくる日記

私とメガネ

このブログは私の素人創作を考える場所にしようと思ったのだけど、どうもそれは私が今心に抱えている問題と直結しすぎているようでどうもうっとおしい文章になってしまうので、なんかしばらくテーマを設けて遠回りな所から書いていこうと思う。

テーマは「見る」。多分最終的には創作の話にいきつくはず…。

 

私が一番最初にメガネを買ったのは13年前、目が悪くなったのに近眼で手元を見るぶんには困ってなかったのでなんとなく無しで騙し騙し来ていたのだが東京ドームのスカイシアター(Gロッソができる前の屋外劇場)でハリケンジャーの中の役者さん達が出るヒーローショーを縁あって観に行くことになり、やっと作ったのである。当時の値段で1万5千円。眼鏡越しにはっきり見えたハタチそこいらの塩谷瞬は身軽でとてもかわいかった。当時とても大根だと思ったけどまさか13年も大根のままとは思わなかった(余計なお世話)

そこからずっとテレビ・パソコン・劇場などではかけて仕事と何もしてない時は外すという暮らしをしてるのだが、常時かけていないせいか、いまだ目の前に何かある感が抜けない。メガネのCMでメガネは顔の一部です♪なんつうのがあったけど、何を見ても「所詮レンズの向こうの補正された何かなのだ」感がある。別にいいんだけどなにか損した気持ちになる。テレビとかパソコンはそもそもモニター越しなのでなんとも思わないが、綺麗なものとか、動物とか、景色とか、必ずレンズの枠がある。買った当初はそれが煩わしくてなるだけかけないようにしていた。そしたらまた目が悪くなった。

見るとは、なんとなく自分のものにしている感覚があったんではないだろうか。対象と同じ空間にいることを体に取り込んでいたのではあるまいか。私はすごいことには何かと目をそらしがちな内気な人間だったのだが、メガネをかけたことで対象に距離を感じることにはがっかりしていて不思議な事だ。タモリがかけている真っ黒なサングラスだとまた事情が違ったのだろうか。

 

今日読んだ本

13日間で「名文」を書けるようになる方法 (朝日文庫)

13日間で「名文」を書けるようになる方法 (朝日文庫)

 

 「そして、わたしの考えでは、きわめて個人的なできごとから出発したものだけが、遠くまで、即ち、あなたたちにまで、目の前に存在しているのに、ほんとうのところは遥か離れたところにいるあなたたちにまで、たどり着くことができるのです」