ジーザスはスーパースター

何かをつくる日記

手相と私

なんとなく思い立って手相を見てもらいにいってきた。中野は占いが多く割とリーズナブルと聞いたので中野ブロードウェイの中の所に飛び込みで行ってきた。30分3千円のコース。仕事なんですけどね~なんか仕事全然できないんですけど、恩も返さなきゃいけないんですけど、でもなんか焦ってもいなくて、なんなんですかね~とフラフラした事を聞いたら、私には知能線が2本あると教えてくれた。

「横の線は仕事などの社会性の線。下にカーブしているのは趣味や愛情など自分の世界の線です」

「はあ」

「両方ある人はめったにいません」

「は?」

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「2本の線をあなたが作ってるんです。ふたつ人格があるわけですね。これをうまくコントロールすることじゃないですかね」

「コントロールっつうか、どっちもなきゃ大変じゃないすか。上の線(社会性)がなきゃ下の線(自分の世界)は深まらないし、下の線がなきゃ上の線は萎れてしまうのでは」

「大概はどっちかで、仕事仕事ーって、または自分自分ーって生きてらっしゃいます」

「……(ピコピコと動くマヒロちゃん脳)なんかすごい見覚えあります」

 

 なんかあれですよ。私人間てどっちにも振れずに真ん中をバランスを保って生きていくもんだと思ってたんですよ。例えば右翼とか、左翼とか、相当覚悟をして生きてる人たちだと思ってたわけですよ。そしたら確かに社会性に生きる人は内心すごく自分の世界で生きてる人にただならぬ思いを持ってて、自分の世界で生きてる人は社会性のあるように見える人に結構なコンプレックス持ってるわけですよ。私はその真ん中で、社会で生きてるなら社会に恩恵をもらえて、自分の世界で生きてるなら自分の世界の豊かな深まりがあるだろうに、なんで酸っぱい葡萄の話ばっかりするんだ??と思ってたわけですよ。

みんな横の線か下の線にしがみついてて、割り切ることもできなければ真ん中にも来れないわけですよ。

で、私は、反対だからこそ猛烈に惹かれ合ってる両者の間にいるので半分気持ちがわかるけど半分は決定的にわからず(私と知り合った人は一回は、そんなにツライんなら○○すればいいじゃんという身も蓋もない言葉を聞いたことがあるはずだ…)話がどこか噛み合わないわけですね。

私これねえ、自分が人の気持ちがわからないバカなんじゃないかと思ってたんですよ。

いや人の気持ちがわからないのは合ってんだけど、まあしょうがないやねーこれは。わかってみれば全く大したことないわけで、ついでに言うと、どっちにいくのもなんだかなーで真ん中でポカンとしてる人って割といるわけですよ。

そういうどっちにも行けない人たち見てると「私は皆と違うからどこかおかしい」って大概思ってる。違うだけなのに。どっちかに振りきれないのはとても健康に人間的なことなのに。人間的というか、ウルトラマンとか仮面ライダーとかがいる所なんじゃないかなぁそこは。目指す地点としては間違えてはいないはずなんだけどね。やっぱり人間て共感の生き物なんだなあと思いますな。

 

結局仕事を頑張れるかどうかということに遠回りになってしまったし、占い師さんが導きたかったところに行ってないような気がするが(他にもいろいろ教えてもらったけどこの気付きが一番でかかった)何かを掴んだような気がするので仕事にもエネルギーが回るようになるのではないか。手相は何がいいって自分の手が作ってる所と、それを何も知らない占い師さんが見て物語を引っ張りだしてくれるところがいいなと思った。

 

 

遊鬼―わが師わが友 (新潮文庫)

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 「「ほら、コップでもピンと音がするだろう。叩けば音が出るものが、文章なんだ。人間だって同じことだ。音がしないような奴を、俺は信用せん」」